効果的なコミュニケーションの秘訣・個性を知ることから始めよう

こんにちは。
オンライン事務代行のシブサワです。

 経営者として、チームや社員とのコミュニケーションが円滑にいかない場面に遭遇することはよくあります。メンバーとの意思疎通がうまくいかない、何度も同じ指示を出しても思うように結果が出ない、などの状況に直面することもあるかもしれません。
 ですが、そのような状況に直面した際、相手を非難したり自分を不甲斐なく思う必要はなく、まず考えるべきことは自身のコミュニケーションスタイルやメンバーの個性を理解することです。

コミュニケーションスタイルを理解する

 コミュニケーションは単なる言葉のやり取りだけではなく、相手の個性やコミュニケーションスタイル、どういったやり取りを好み、やりやすいと感じるのかを理解し、適切なアプローチを取ることが重要です。
 まずは自己分析を行い、自身のコミュニケーションスタイルや強み、そして他者に与えている影響を把握することから始めましょう。

 普段、自分では気が付かない好ましいコミュニケーションの傾向や思考の癖がそこでわかるはずです。

個々の個性はみな異なる

 また、一人ひとりの個性を理解することも重要です。人は皆、異なる個性やコミュニケーションスタイルを持っています。
 例えばある人は明確な指示を好み、一方である人は自分で自由に進めることを好む、といったようにそれぞれが独自のスタイルを持っているのです。そのため、同じアプローチで接しても全ての人に対して効果的なコミュニケーションが取れるとは限らないのです。

 思い出してみてください。AさんとBさん、同じ伝え方をしてもやり方や結果が全く違っていたことはありませんか。

 個性を知るために有効な手段の一つが、アセスメントや検査を利用することです。各個人のデータをもとにコンサルティングしてくれる有料のサービスもありますが、まずは簡単にできるものを以下にご紹介します。

さまざまな自己理解・他者理解のツール

  1. エゴグラム
    エゴグラムは交流分析(*1)で使われる心理検査です。人の中にある5つの特性がどのようなエネルギー分配になっているかを確認することができます。タイプに分けるのではなく、皆同じ項目でどれが強く出ているのか、弱く出ているのかで互いの個性を知ることができます。
  2. ストレングスファインダー
    ストレングスファインダーは、ここが持つ強みトップ5を34の特性に分けて解説できるツールです。各資質についての行動アイデアとその資質を持つ人との働き方に関する解説もあるので自己理解だけでなく他者理解のヒントにもなります。
  3. ソーシャルスタイル理論
    ソーシャルスタイル理論は、人々の行動やコミュニケーションスタイルをそれぞれの人が他者との相互作用においてどのような傾向を示すかに基づいて4つに分類する。主な要素としては、主体的または対象的な傾向、親しみやすさ、情報処理のスタイルなどがあります。
  4. MBTI
    MBTIは、人格の傾向やタイプを理解するためのツールです。これを使用することで、社員の性格の特性やコミュニケーションスタイルを把握することができます。

よりスムーズなコミュニケーションのために

 これらのアセスメントを活用することで、経営者は自身のコミュニケーションスタイルを客観的に理解し、メンバーの個性やコミュニケーションスタイルをより深く理解することができます。そして、その理解を基に、メンバーの得意分野や強みを活かしたコミュニケーションアプローチを取ることができます。

 結果を見て見ると、驚くほど自分の認識と乖離していることに気づくこともあるでしょう。主観的に見たその人もまたひとつの姿なのですが、別角度から推測されるその人の姿もまたある意味本当の姿なのだ。と理解しておくとより豊かなやり取りが生まれていくと思います。

 スムーズで効果的なコミュニケーションを実現するためのヒントのひとつとしてご活用ください。

具体的にはどんなふうに行うのか

  • まずは自己理解のために自分で行なってみる
  • 社内、チームメンバーでそれぞれ実施し、結果を共有し合う
  • それぞれに対してどのような伝え方、コミュニケーションが望ましいか共通理解としてディスカッション

オンライン事務代行サポートはこんなことします

  • アセスメントツールのリサーチ、選定サポート
  • 社内、チームメンバーでの実施企画・運営
  • 結果データの作成・分析

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注釈

*1)交流分析:交流分析はアメリカの精神科医エリック・バーン(Berne,E.)により創始された人間の行動やパーソナリティを理解し、変容させるための心理療法的手法であり、自我状態理論やパターン分析を基盤にする。心理学および心理療法の体系。