レディネスを整えて目標達成を目指す

恩来事務代行コラム レディネス

 こんにちは、オンライン事務代行のシブサワです。

「新しい事業に挑戦したいけど、なかなか踏み出せない…」
「最新のマーケティング手法を取り入れたいけど、時間がない…」

こんな風に、何か新しいことを始めたいのに、一歩が踏み出せない経験はありませんか?

それは、あなたが「準備ができていない」と感じているのかもしれません。心理学では、この「準備状態」を「レディネス」(*1)と言います。

例えば、子どもが自転車に乗ることを学ぶときを思い出してください。最初は補助輪付きの自転車から始め、バランス感覚を養います。そして、ある程度自信がついたところで補助輪を外し、一人で乗れるように練習します。これは、子どもが自転車に乗るための「レディネス(準備状態)」を高める過程と言えるでしょう。

大きな目標(新しい事業、マーケティング手法など)達成のためにはその達成に耐えうる土台となる自分を準備し、整えるのです。

一人経営者やスモールビジネスにおいては、経営者自身が全ての業務を担うことが多く、変化への対応力が求められます。事業拡大や新規事業への挑戦、技術革新への対応、市場環境の変化、顧客ニーズの変化など日々変わりゆく状況に対応することが求められています。その中で「なかなか一歩を踏み出せない」「なんだかうまくいかない」のは自身のコンディションを整え、効果的に習得・発揮する準備状態を作ることに意識を向けてみると良いでしょう。

子どもの発達段階に合わせた学習を思い出してみてください。例えば、最初は一段だった跳び箱が学年が大きくなるにつれて二段、三段と高くなっていきます。同じように、今の自分にどんなことをしたら次の飛び箱が飛べるようになるのか?を考えるのです。

レディネスを高めるための具体的な施策

どのような方法でレディネスを高めることができるのでしょうか。具体的にみていきましょう。

1.自己学習

書籍、オンライン講座、セミナーなど、様々な手段を活用して、必要な知識やスキルを習得しチャレンジに備えることもいいでしょう。

2.信頼できるメンター・コンサルタントを探す

経験豊富な経営者や専門家からアドバイスを受け、自身のコンディションを整えましょう。

3.コミュニティに参加

同業者の集まるコミュニティに参加し、情報交換や意見交換を行うことにより刺激を受け、自分のモチベーションを高めます。

4.今日からできる小さな目標設定

すぐに行動に移せそうな小さな目標を設定し、行動することで自信につながります。

5.失敗を恐れずに挑戦する

新しいことに挑戦する中で失敗することもありますが、そこから学び、成長につなげることができます。

ブルーナー(*2)によると、レディネスは単なる成熟だけではなく環境や経験によっても影響を受けるとされています。進めたい事業、達成したい目標によっても準備状態を整える方法は変わってきます。今の自分にふさわしい方法を選んでみてください。

一人経営者・スモールビジネスならではの課題と対策

自分にふさわしいレディネスを高めるための具体的施策を実施する前に課題を感じることもあるでしょう。例えば、以下のようなものが考えられます。

1.時間的制約
すべての業務を一人でこなすため、学習時間がなかなか取れないといったケース。
その場合には業務の効率化を図り、学習時間を確保したり、隙間時間を活用すると良いでしょう。

2.資金面の制約
研修やセミナーに参加するための費用が負担になる場合。
その場合には、無料のオンライン講座や、地域の支援制度や助成金の活用を検討してみても良いかもしれません。

3.孤独感
周囲に相談できる人が少ない場合。
その場合には、経営者向けのコミュニティに参加し仲間とつながることでも学びや刺激が受けられそうです。

また、具体的な施策を検討する際には、以下の点を見直してみると効果的です。

1.自身の強みと弱み
自分の得意な分野と、伸ばしたい分野を明確にしてみましょう。

2.事業の将来像
将来、どのような事業を展開したいのか、明確なビジョンにイメージを膨らませてみましょう。

3.利用できるリソース
時間、資金、人脈など、自分の持つリソースを洗い出し最大限に活用してみましょう。

これらの点を踏まえ、最適なレディネス向上策を導入し、拡大・発展の礎となる自身のコンディション(準備状態)を整えビジネスの成功に繋げることができます。

「一歩踏み出せない」「うまくいかない」の現状改善の前に自身の準備状態を見直しをお勧めします。

オンライン事務代行・カウンセラーとしてのサポートはこんなことをします

レディネスを高めるためにオンライン事務代行はこのようなサポートを提供します。

  • 現在抱えている業務代行

  業務を手放すことで時間を確保し、より創造的な活動に充てることができ、生産性を向上させます。

  • メンタルヘルスサポート

  事務作業の負担が軽減されることで、精神的なストレスを軽減。定期的なセッションでお話もお伺いします。

  • 事業における柔軟な対応

  経営者自身が抱えている業務の他、事業に関わる事務代行を柔軟にサポートします。

オンライン事務代行は、事業の事務代行だけでなく経営者の準備状態を整えるサポートも可能です。実際の業務に取り掛かる前の準備をお考えの場合は、ぜひオンライン事務代行にご相談ください。

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注釈

*1)レディネス:

レディネスとは、ある学習をするために必要な準備状態のことです。具体的には、個人が新しい技能や知識を効果的に習得するために必要な心理的、認知的、身体的な準備が整っている状態を意味します。「学習」というように、教育心理学の面で度々みられます。子どもの発達段階に応じて適切な学習に応じた教育をするのに用いられる考え方です。子どもに限らず、生涯発達といわれるように成人し仕事に携わる私たちも個人の状態に応じた学習をするとパフォーマンスが発揮しやすいのではないでしょうか。

*2)ブルーナー:

ブルーナー(Jerome Bruner)は、認知心理学の視点から新しいレディネス観を提唱しました。彼は、子どもが新しい概念や技能を学ぶための準備状態は、単なる成熟だけでなく、環境や経験によっても大きく影響を受けると主張しています。ブルーナーは、教育における「発見学習」の重要性を強調し、子どもたちが自ら問題を発見し、解決していく過程を通して学習を進めることを説きました。